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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

症例報告

メトクロプラミドによる汎発型固定薬疹の1例

著者: 小林容子1 片山一朗2 林厚生3

所属機関: 1立川相互病院皮膚科 2東京医科歯科大学皮膚科学教室 3林皮膚科医院

ページ範囲:P.269 - P.271

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 メトクロプラミド(プリンペランR)による薬疹は極めて稀であり,中でも固定薬疹の報告は国内外とも見当たらず,今回第1例目と考えられる汎発型固定薬疹を報告した.症例は84歳,女.プリンペランR)にて2回固定薬疹の経験があり,その都度上肢から下肢へと反応部位が増数,今回3回目の発症で汎発化した.臨床上,水疱,靡爛を伴う紅斑が多発し,組織学的にはTEN型を示した.無疹部と皮疹部に対する貼布試験およびDLSTは陰性.メトクロプラミド原末による常用量の1/20量内服試験は陽性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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