icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻3号

1994年03月発行

文献概要

症例報告

顔面に生じた悪性線維性組織球腫の1例

著者: 高橋眞智子1 谷口芳記1 清水正之1 磯田憲一2 中村保夫2

所属機関: 1三重大学医学部皮膚科学教室 2山田赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.325 - P.328

文献購入ページに移動
 46歳,女性.初診の半年前より右頬部に無痛性腫瘤が出現し,表皮嚢腫を疑い切除した.組織学的には真皮中層から皮下組織にかけて大部分を被膜に包まれた腫瘍巣が認められた.腫瘍細胞は線維芽細胞様細胞,組織球様細胞が主体で,両者とも異型性が強く,分裂像も認められた.線維芽細胞様細胞は一部でstoriform patternを呈していた.組織所見より悪性線維性組織球腫(storiform pleomorphic type)と診断した.本腫瘍の顔面の発生例は比較的頻度が少ないと思われ,皮膚科領域の報告について,文献的考察を加え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?