icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

原著

15歳以上の麻疹入院19例

著者: 角田孝彦1 菊地克子1 堀内令久1 佐藤真樹1

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科

ページ範囲:P.353 - P.358

文献購入ページに移動
 1988年から1992年までの5年間に当科に入院した15歳以上の麻疹患者は19例であった.年齢は15〜33歳(平均21.6歳),女11例,男8例であった.Koplik斑は全例にみられ,頬粘膜全体に散在するものが多く,口蓋に及んだ例もあった.発疹出現数日後までKoplik斑が観察され,発疹出現後Koplik斑が出はじめた症例もあった.麻疹HI抗体価だけでなく風疹HI抗体価も上昇した例が3例あり抗原性交叉と考えられた.経過中,白血球減少,異型リンパ球出現,血小板減少,肝機能障害は多くの例でみられた.妊娠早期例を2例経験した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?