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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

症例報告

Episodic angioedema associated with eosinophiliaの2例

著者: 原洋子12 井上千津子1

所属機関: 1大手前病院皮膚科 2公立学校共済組合近畿中央病院皮膚科

ページ範囲:P.367 - P.370

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 症例1は29歳女性で,約8kgの体重増加を伴う,四肢の指圧痕を残さない浮腫・多発する関節痛を生じ,白血球が19000/mm3(好酸球31%)と高値を示した.症例2は21歳女性で,約2kgの体重増加を伴う,両下腿の指圧痕を残さない浮腫と膝関節痛を生じ,白血球が12000/mm3(好酸球70%)であった.いずれの症例も心・肺などに異常はなく,全身状態は良好でステロイド剤内服にて軽快した.病理組織学的には症例1では脂肪織内に著明な好酸球の浸潤を伴う肉芽腫が,症例2では真皮の血管周囲には軽〜中程度のリンパ球・好酸球の浸潤が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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