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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

症例報告

リウマチ性多発性筋痛症,側頭動脈炎に合併した蕁麻疹様紅斑の1例

著者: 山本俊幸12 大久保坦子1

所属機関: 1都立墨東病院皮膚科 2東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.379 - P.381

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 56歳,女性.初診の7年前に発熱,筋肉痛が出現し,リウマチ性多発性筋痛症と診断され,さらにその翌年には頭痛,こめかみ部の圧痛が出現し,側頭動脈炎と診断された.prednisolone1日5mg内服にて経過観察中に蕁麻疹様紅斑が出現,漸次増悪し,種々の治療に抵抗する難治性のものとなった.組織学的には,真皮上層の小血管周囲に好中球優位の細胞浸潤を認めた.リウマチ性多発性筋痛症は本邦では報告が少なく,それゆえ随伴する皮膚症状もほとんど記載がみられないため,貴重な症例と考え,若干の文献的考察とともに報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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