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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻4号

1994年04月発行

症例報告

Mucinous carcinoma of the skinの1例

著者: 矢野貴彦1 大黒久和1 岡崎英登2 林雄三3

所属機関: 1広島市立安佐市民病院皮膚科 2広島市立安佐市民病院耳鼻咽喉科 3広島市立安佐市民病院病理部

ページ範囲:P.419 - P.421

文献概要

 50歳,男性.初診約半年前から右頬部に米粒大の紅色丘疹が出現し,徐々に増大し,指頭大となった.病理組織学的に表皮直下から皮下組織にかけて,その一部に腺管腔の形成を伴う大小の胞巣状あるいは索状の構造を示す腫瘍組織がみられ,その腫瘍胞巣周囲に豊富な粘液が存在した.この粘液は組織化学的には,シアロムチンであった.全身の検索を行ったが,他臓器に腫瘍性病変は認めなかった.以上の所見より,右頬部皮膚原発のmucinous carcinomaと診断した.数cm離して全摘術を行いtramsposition flapで再建した.術後1年半の経過で再発は認められていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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