文献詳細
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1994
I 最近話題の疾患
文献概要
後天性表皮水疱症(7型コラーゲン)の分子生物学的性状について,1)7型コラーゲンをコードするcDNAの単離が,7型コラーゲンに対する単クローン抗体と患者血清を用いて行われ,それぞれ同一のmRNAに由来するクローンが単離された,2)塩基配列から求められたアミノ酸の一次構造の特徴として,7型コラーゲンN未側非コラーゲン領域には,フィブロネクチンと類似の構造を持つ領域があることが明らかとなった,3)患者血清によって認識される部位の特徴として,全患者血清によって共通して認識される部位(コモンエピトープ)はなく,患者によって多様な部位が認識されることが明らかとなった,の3点を中心に述べた.
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