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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻5号

1994年04月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1994

II 皮膚疾患の病態

スーパー抗原と皮膚疾患

著者: 古川福実1

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.47 - P.52

文献概要

 スーパー抗原はT細胞レセプター(TCR)のVβ鎖の一部を介してアクセサリー細胞上のMHCクラスII分子と結合する特徴を持っ.しかし,MHCクラスII拘束性はなく,特定のVβエレメントを表現するT細胞が反応する(したがって,一般抗原にはT細胞の1万分の1以下が反応するのに対し,スーパー抗原は5〜15%が反応する).内因性と外因性スーパー抗原が存在し,前者はトレランスと自己免疫に深く関与している可能性があり,後者は細菌あるいは細菌外毒素が関与する疾患との相関が注目されている.皮膚疾患では,アトピー性皮膚炎,乾癬,皮膚T細胞リンパ腫,川崎病などでスーパー抗原の関与が示唆されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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