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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1994 IV 治療のトピックス
新しい抗真菌剤
著者: 西本勝太郎1
所属機関: 1長崎市立長崎市民病院皮膚科
ページ範囲:P.140 - P.143
文献購入ページに移動 1991年以降に市販,または市販される予定のいくつかの皮膚科領域における抗真菌剤につき,それぞれの特徴を紹介した.経口剤であるイトラコナゾールおよび近々市販予定のテルビナフィンはグリセオフルビン内服不能の皮膚糸状菌症患者や皮膚糸状菌以外による爪真菌症患者に対して有用である以外に,外用剤以上のコンプライアンスを期待することもできる.外用剤に関しては,いずれも抗菌価の改善がみられ1日1回以下の使用で十分の有効率が得られるようになったが,一方抗菌スペクトラムに関しては一定の傾向はみられず,的確な診断とそれに基づく抗真菌剤の適切な選択はやはり治療の第一歩と言える.
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