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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻5号

1994年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1994 IV 治療のトピックス

太田母斑のレーザー療法

著者: 渡辺晋一1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.159 - P.163

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 今まで有効な治療法のなかった太田母斑に対しQ-switched ruby laser(波長:694nm,照射時間:30nsec)を使用し,その有効性を検討した.対象となった太田母斑患者は,男25名,女89名で年齢は8歳から63歳であった.レーザーの照射エネルギーは6J/cm2で3〜4カ月おきに照射した.効果判定は,治療前の病変部皮膚色を100%として,不変は±10%未満の改善,やや有効は40%未満,有効は70%未満,著効はそれ以上の改善のみられたものとした.その結果,有効以上を有効率として計算すると,1回照射で13%,2回照射で72%,3回照射で97%,4回照射で100%となり,5回以上レーザー照射を受けた患者18名はすべて著効を示した.なお,数例の患者で治療後一過性の色素沈着がみられたが,瘢痕などの副作用は1例もみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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