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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻6号

1994年05月発行

症例報告

骨破壊を伴ったグロムス腫瘍の1例

著者: 寺内雅美1 中村潔2 白浜茂穂3

所属機関: 1沼津市立病院形成外科 2虎の門病院形成外科 3浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.513 - P.515

文献概要

 若年女性の爪下に好発し有痛性の腫瘍として知られているグロムス腫瘍は多数報告されている.本腫瘍の特徴の一つに骨侵食が起こることがあるとされているが,皮膚科領域における骨病変の報告は見られない.今回我々はX線上並びに手術時に骨侵食像を示す典型的なグロムス腫瘍を経験したので報告した.骨侵食の原因はいまだ不明であるが,グロムス腫瘍が骨に近い部位に発生した場合,慢性的に骨を圧迫するため骨侵食が起こると思われる.今後の腫瘍摘出後の骨変化の経過観察や症例の蓄積が必要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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