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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻7号

1994年06月発行

文献概要

症例報告

外陰部に多発した基底細胞上皮腫の1例

著者: 川島淳子12 石河亜紀子13 早川和人14 清水宏5 多島新吾5 西川武二5

所属機関: 1日本鋼管病院皮膚科 2現:東京歯科大学市川総合病院 3現:東京都立大久保病院 4現:杏林大学医学部皮膚科学教室 5慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.621 - P.623

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 65歳,女性の大陰唇に多発した基底細胞上皮腫(以下BCE)の1例を報告した.組織学的には,発生した3個のBCEは,充実型,表在型,嚢腫型であり,多様性がみられた.嚢腫型BCEの女子外陰部発生例は検索しえた限り本邦例において自験例のみであった.多発の原因としては,約30年前,子宮癌摘出術後に受けた放射線照射の影響が考えられた.昭和40年から平成4年までの女子外陰部BCEの本邦報告例につき,若干の統計的考察も加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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