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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻8号

1994年07月発行

文献概要

症例報告

フルコナゾールが有効であつた続発性皮膚クリプトコッカス症の1例

著者: 深堀隆1 上田幹雄1 橋本進一1 溝渕一哉1 中村充男1 野田洋介2 奥田良治2

所属機関: 1社会保険神戸中央病院内科 2社会保険神戸中央病院皮膚科

ページ範囲:P.657 - P.659

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 肺病変に続発しフルコナゾール内服にて軽快した皮膚クリプトコッカス症の1例を報告する.症例は50歳,女性.喀疾,咳嗽,微熱を訴えて来院.胸部X線写真上,右上肺野に斑状影を認め精査するも確診に至らず.肺結核の疑いにて抗結核薬を投与するも無効.約4カ月後,右頬部に丘疹および左肘部に潰瘍を伴う結節出現.同部の生検および膿汁の真菌培養にて皮膚クリプトコッカス症と診断.フルコナゾール400mgの内服投与にて皮膚病変とともに肺病変も軽快した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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