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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻8号

1994年07月発行

症例報告

Linear IgA bullous dermatosis of childhoodの1例

著者: 川口博史1 高橋さなみ1 宮沢めぐみ1 佐々木哲雄1 石井典久1 中嶋弘1 黒沢伝枝2

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科学教室 2横浜市立港湾病院皮膚科

ページ範囲:P.661 - P.664

文献概要

 5歳,男児.初診約1カ月前より皮疹が出現し,全身に拡大した.初診時には,ほぼ全身に緊満性水疱が認められ,小水疱が環状に配列している所見もみられた.組織学的には表皮下水疱で,蛍光抗体法にて基底膜に一致してIgAの線状沈着が認められた.ステロイド外用は無効であったが,DDS1日25mg内服約1週間で皮疹は乾燥し,1カ月後には略治した.発症後約1年間,再発はみられていない.Linear IgAbullous dermatosis of childhoodの定型例で,DDSが劇的に奏効した1例を報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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