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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻8号

1994年07月発行

文献概要

症例報告

慢性関節リウマチに伴つた頭部潰瘍の1例

著者: 有川順子1 村田恭子1 檜垣祐子1 乃木田俊辰1 川島眞1 佐藤和人2

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室 2東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター

ページ範囲:P.669 - P.671

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 76歳,女性の慢性関節リウマチ患者の頭部に生じた皮膚潰瘍を経験した.患者は22年前に同部位の有棘細胞癌に対し放射線療法および腫瘍摘出術を受けていた.潰瘍部の生検で腫瘍細胞は認めず,壁内にリウマトイド結節様の変化を伴う壊死性血管炎の像を認め,rheumatoid vasculitisによる潰瘍と診断.アルプロスタジルの点滴,プレドニゾロン20mg/日にひき続き潰瘍縫縮術を施行し略治した.Rheumatoid vas—culitisによる頭部潰瘍はまれと考え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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