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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻8号

1994年07月発行

症例報告

手掌に発症した悪性黒色腫

著者: 谷田宗男12 小澤宏明1 只木行啓1 六郷正和1 末武茂樹2

所属機関: 1いわき市立磐城共立病院皮膚科 2東北大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.725 - P.727

文献概要

 65歳,女性の手掌に発症した悪性黒色腫の1例を報告した.3年前より左手掌に黒色斑が出現したが放置していたところ,初診の1カ月前から黒色斑の中央部が急に盛り上がってきた.組織は典型的で,左腋窩リンパ節に転移を認めた.治療として定型的腫瘍拡大切除と植皮を行った.植皮片には網状植皮片を用いて機能的にも概ね良好な結果を得た.手掌に発症する悪性黒色腫は足底に比べて比較的まれではあるが,一方早期の確実な治療が可能でもあることから,その存在を念頭に置いておくべきものと考え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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