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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻8号

1994年07月発行

症例報告

頭部と顔面に多発性の皮疹を生じた皮膚良性リンパ腺腫症—ステロイド内服が有効であった1例

著者: 谷田宗男1 原正啓1 渡辺真理子1 相場節也1 富田靖1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.729 - P.732

文献概要

 頭部から顔面にかけ多発性の皮疹を生じたlymphadenosis benigna cutisの症例を報告した.治療はステロイド外用,ミノマイシン等の抗生物質の投与に対し難治であったが,ステロイド内服にはよく反応した.組織像ではリンパ濾胞様構造を認める典型像であった.免疫組織学的検索では,T細胞,Langerhans細胞,HLA-DR陽性樹枝状細胞,B細胞などが混在する多彩な形態を示し,良性の反応性の増殖を起こした状態であることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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