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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻9号

1994年08月発行

文献概要

症例報告

接触皮膚炎を思わせた顔面毛嚢性紅斑黒皮症

著者: 吉澤正浩1 酒井智恵1 亀山孝一郎1

所属機関: 1北里研究所メディカルセンター病院皮膚科

ページ範囲:P.775 - P.777

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 患者は16歳,男.約2年前より両頬に紅斑を生じ,徐々に色調が増強していたが放置していた.3日前より風疹に罹患したことを機会に当科を受診した.紅斑は,頬部全体から眉毛部,頤,側頸,さらに耳介に及んでおり,色調は軽度の褐色調をおびた紅色調で境界比較的明瞭,表面に小丘疹が集簇していた.接触皮膚炎を強く疑い生検したところ湿疹反応はみられず,毛孔性角化,基底層色素沈着,毛細血管拡張,脈管周囲のリンパ球浸潤がみられ,顔面毛嚢牲紅斑黒皮症と診断した.アゼライン酸軟膏,尿素軟膏の外用,ジヒドロエルゴタミン,ビタミンB2,C,グルタチオンの内服により治療し,症状の改善がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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