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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻9号

1994年08月発行

文献概要

症例報告

Trichophyton rubrumによる生毛部急性深在性白癬の1例

著者: 清水聡子14 福田知雄2 田中勝1 新関寛徳1 宮川俊一1 川島淳子3 仲弥2

所属機関: 1川崎市立川崎病院皮膚科 2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 3日本鋼管病院皮膚科 4荻窪病院皮膚科

ページ範囲:P.783 - P.785

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 48歳,男性の手背に副腎皮質ホルモン剤外用後に生じた,Trichophytonrubrumによる生毛部急性深在性白癬の1例を報告した.臨床的に右手背に拇指頭大までの浸潤を触れる紅斑および結節が散在する.組織学的に毛嚢内に多数の胞子を,毛嚢周囲にリンパ球,好中球,好酸球,形質細胞からなる肉芽腫を認めた.グリセオフルビン2カ月内服にて略治した.近年,Trichophyton rubrumによる生毛部急性深在性白癬の症例が増加しており,その理由の一つとして,より強力なステロイド外用剤の誤用や連用が挙げられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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