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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻9号

1994年08月発行

文献概要

症例報告

脛骨前粘液水腫の1例

著者: 江畑俊哉1 田島徹1 上出良一1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.803 - P.806

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 甲状腺機能亢進症の経過中に脛骨前粘液水腫を発症した1症例を経験した.症例は34歳男性,6年前に甲状腺機能亢進症の診断を受け,抗甲状腺剤を断続的に服用していた.1年前に両側下腿の前脛骨部に紅斑が出現し,次第に膨隆し粘液水腫を形成した.甲状腺機能検査所見は,脛骨前粘液水腫発現時には機能低下状態を示していた.抗TSH受容体抗体は陽性であった.トレパンによる多数の打抜術にて短期間で結節の平坦化が得られた.脛骨前粘液水腫の発症機序および甲状腺機能との関連について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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