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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科48巻9号

1994年08月発行

文献概要

症例報告

シクロスポリンAが著効したWeber-Christian病の1例

著者: 木花いづみ1 寺木祐一1 栗原誠一2

所属機関: 1平塚市民病院皮膚科 2湘南皮膚科

ページ範囲:P.827 - P.829

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 50歳,女性.25年前にWeber-Christian病の診断を受けて以来再燃を繰り返し,その都度副腎皮質ホルモン剤内服,増量を余儀なくされていたが,今回シクロスポリンAの併用を行ったところ,臨床症状,白血球減少などの異常検査値に劇的改善を認めた.また副腎皮質ホルモン剤の減量も可能となり,シクロスポリンAの血中濃度も低い濃度で効果が得られている.シクロスポリンA投与前後の末梢血リンパ球分画,インターロイキン2レセプターの変動状態から,本症にはT細胞系の異常が関与していることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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