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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻1号

1995年01月発行

文献概要

症例報告

慢性関節リウマチ患者に生じたWegener肉芽腫症—出血性膿疱で初発し壊疽性膿皮症様潰瘍を呈した1例

著者: 酉抜和喜夫1 粟田口敏一2 舟生俊夫3

所属機関: 1東北厚生年金病院皮膚科 2東北厚生年金病院耳鼻咽喉科 3東北厚生年金病院リウマチ膠原病内科

ページ範囲:P.27 - P.29

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 慢性関節リウマチの56歳女性に発症したWegener肉芽腫症の1例を報告した.1988年春鼻閉,同年暮に鞍鼻出現.翌年春下肢に出血性小膿疱多発.組織は膿疱性血管炎.鼻粘膜組織像は巨細胞を伴う壊死性肉芽腫性炎.抗好中球細胞質抗体陽性.出血性膿疱は2週間位で手拳大の壊死性蚕食性潰瘍へと進展.プレドニゾロン療法で皮膚潰瘍は瘢痕治癒.Wegener肉芽腫症において壊疽性膿皮症様皮疹を呈した点が特徴的であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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