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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻1号

1995年01月発行

症例報告

急性汎発性膿疱性細菌疹—掌蹠膿疱症の経過中に生じ,骨関節症状も伴った1例

著者: 車地祐子1

所属機関: 1東川口病院皮膚科

ページ範囲:P.39 - P.41

文献概要

 掌蹠膿疱症の経過中に,発熱とともに全身に膿疱を生じ,骨関節病変も伴った1例を報告する.症例は45歳,女.2年前より掌蹠膿疱症があり,某医で治療していた.初診の1週間前に発熱,咽頭痛などの上気道炎症状,次いで胸痛が出現し,やがて手足の膿疱の増悪とともに全身に膿疱が多発した.白血球増加,赤沈亢進,CRP上昇およびASO高値がみられ,抗生物質内服にて約2週間の経過で軽快した.臨床症状,検査所見,経過などより本症と診断したが,掌蹠膿疱症の経過中であること,骨関節症状も伴ったことなど,両疾患の近縁性を示唆する症例と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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