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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻1号

1995年01月発行

症例報告

光線過敏症を伴ったアトピー性皮膚炎の1例

著者: 吉田智子1 西本正賢1 山本信二1 中嶋邦之1 高岩堯1

所属機関: 1香川医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.49 - P.52

文献概要

 20歳,男性.小児期よりアトピー性皮膚炎.主に夏に増悪.種々の治療に抵抗性.入退院を当院4回,他院3回繰り返す.極期には紅皮症化.当院への5回目入院時にUVB-MEDを測定し,5秒(0.005J/cm2)と著明に短縮.UVAは5分(2.19J/cm2)照射にて紅斑出現.0.1%オクソラレン軟膏外用後のMPDは当科における異常値を示さず.UVA照射による短時間での紅斑出現はUVA光に混入したUVB光によるものと考えた.サンスクリーン剤(資生堂インターセプトサンスクリーンミルキーN,SPF 11, AAA)使用にてUVB-MEDは正常範囲内.UVA30分(13.14J/cm2)照射にて紅斑認めず.同剤使用により,露光部の皮疹の再燃を防止.ステロイドからの離脱等の理由により5回目入院中PUVA療法施行(計3.504J/cm2).皮疹は徐々に改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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