文献詳細
症例報告
文献概要
53歳,女性.リウマチ性疾患と下腿の外傷の既往なし.恙虫病の既往あり.高血圧で治療中に,右下腿に自覚症状のない皮下硬結が2個生じた.組織学的に皮下脂肪組織内に膠原線維のne—crobiosisとそれを取り囲むpalisading granu—lomaがみられ,granulomaの内部に巨細胞が多数混在するが,ムチンは証明されない.生検から2カ月後,結節は自然退縮傾向を示した.成人に生じた皮下型環状肉芽腫と考えられるが,本邦では同様の症例報告はこれまでに4例をみるのみである.
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