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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻10号

1995年09月発行

文献概要

症例報告

尋常性魚鱗癬を合併したCrouzon症候群の1例

著者: 市川寛14 杉本東1 三須憲雄2 実川雅一3

所属機関: 1愛知県厚生連渥美病院皮膚科 2愛知県厚生連渥美病院脳神経外科 3愛知県厚生連渥美病院眼科 4浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.800 - P.802

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 26歳,男性.交通事故による左眼球脱臼のため当院に搬送された.入院後の検査で異常顔貌,眼球突出,上顎骨低形成,頭蓋変形を認め,父親も同様の顔貌であり,Crouzon症候群と診断した.成長,発育は正常で知能障害はなかった.小学生の頃より,体幹,四肢に徐々に拡大する皮膚の乾燥,粗槌化,鱗屑を認め,病理組織学的検討と,末梢血リンパ球ステロイドサルファターゼ活性が正常であったことより尋常性魚鱗癬と診断した.Crouzon症候群は,頭蓋顔面異骨症とも呼ばれ,稀な疾患であり,尋常性魚鱗癬との合併例も見あたらないため報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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