icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻10号

1995年09月発行

症例報告

スキーの後に増悪した種痘様水疱症

著者: 赤坂俊英1 昆宰市1 前田正彦2

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室 2前田皮膚科医院

ページ範囲:P.820 - P.822

文献概要

 12歳,男児の冬季のスキー後に増悪した種痘様水疱症の1例を報告した.皮疹は春から初夏には認められず,雪面上の紫外線の直接照射光と反射光の加算により発症したと考えた.さらに,紫外線の各波長の最小紅斑量(MED)の測定で300nmからUVA領域にかけての低MEDおよびUVA領域へのシフトが認められた.また,自験例が冬季のみに発症した理由,あるいは種痘様水疱症が数年後に発症しなくなる理由には紫外線の反復照射で皮膚の紫外線に対するなれの現象,あるいはUVAに対する耐性の獲得が関与すると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら