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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻11号

1995年10月発行

文献概要

症例報告

胃悪性リンパ腫を伴った皮膚アレルギー性血管炎の1例

著者: 奥本勇二1 中村浩二1 高橋淳2

所属機関: 1マツダ病院皮膚科 2マツダ病院内科

ページ範囲:P.913 - P.915

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 46歳,男性.初診の4ヵ月前より両下腿に紫斑を繰り返し,尿蛋白陽性を認めた.組織学的に真皮全層にleukocytoclastic vasculitisを認めた.蛍光抗体直接法はすべて陰性.内視鏡検査で胃体上部に扁平隆起(4×6cm)を認めた.組織学的に悪性リンパ腫(LSG分類;びまん性中細胞型)と診断され,胃全摘術を施行した.自験例を胃悪性リンパ腫に伴って発症した皮膚アレルギー性血管炎として観察しているが,術後も安静が保てないと紫斑を繰り返す状態が続いていることより,現在のところ皮疹と悪性リンパ腫との因果関係は明らかではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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