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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻12号

1995年11月発行

文献概要

原著

日光角化症と日光角化症を発生母地とした有棘細胞癌の臨床的および病理組織学的検討

著者: 早川千絵1 清水真樹2 斉藤次郎1 小林まさ子3

所属機関: 1総合病院国保旭中央病院皮膚科 2成田赤十字病院皮膚科 3千葉大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.969 - P.973

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 1978〜1992年までの15年間に,千葉大学皮膚科において日光角化症と臨床診断した60例99部位のうち,10例15部位は病理組織学的には日光角化症を伴った早期有棘細胞癌であった.それら早期有棘細胞癌であった症例群と,病理組織学的にも日光角化症と診断した症例群50例84部位の2群に分け,臨床像を中心に比較検討したところ両群の間には明らかな差が認められず,両群の臨床的鑑別は非常に困難であった.以上より,臨床的に日光角化症と診断しても早期有棘細胞癌の可能性があることを念頭において治療する必要性があると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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