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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻12号

1995年11月発行

症例報告

BCG接種後に生じた皮膚結核性肉芽腫の1例

著者: 丸山道代1 佐藤伸一1 轟葉子1 守屋修二1 戸田淨1 大久保さつき2 薬丸一洋3

所属機関: 1東京逓信病院皮膚科 2東京逓信病院小児科 3東京逓信病院病理

ページ範囲:P.987 - P.990

文献概要

 9ヵ月,男児.右上腕外側にBCG接種.約2ヵ月後に右鎖骨中央部に表面平滑な弾性硬の腫瘤が出現.病理組織学的に皮膚結核性肉芽腫と診断した.BCG接種部には異常が認められなかったが,検査所見や理学的所見等で他に結核を疑わせる所見はなく,発症経過よりBCG接種後の副作用と考えた.摘出後INH100mgを6ヵ月間投与し,現在まで再発していない.BCG接種数ヵ月後に,接種部位以外に孤立性の皮膚肉芽腫性病変を生じた場合,BCG接種による副作用の可能性を常に考慮すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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