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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻13号

1995年12月発行

文献概要

今月の症例

X線上著明な骨化を認めたPeyronie病の1例

著者: 松本博子1 大島昭博1 井出瑛子1 杉浦丹1

所属機関: 1清水市立病院皮膚科

ページ範囲:P.1067 - P.1069

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 62歳男性に生じたPeyronie病の1例を報告した.陰茎背側冠状溝に接し,拇指頭大の境界明瞭な骨様硬の皮下硬結があり,勃起時,陰茎の有痛性弯曲を認める以外,自覚症状はない.X線上,硬結部に一致して部分的に骨化所見を認める.生検時,硬結は白膜と連続し,一部陰茎海綿体に浸潤していた.病理組織学的に結合組織の増生および石灰化,一部に骨形成が見られ,Kossa染色では,骨化部に一致して陽性を呈した.Peyronie病で骨化を認めた報告は本邦例では見られず,また,本症は皮膚科領域での報告は2例目で,まれな疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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