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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻13号

1995年12月発行

症例報告

筋生検により早期に診断できたP-ANCA陽性の結節性動脈周囲炎

著者: 杉内利栄子1 高橋和宏1 庄子嘉治2 成田満義2 望月衛3

所属機関: 1いわき市立総合磐城共立病院皮膚科 2いわき市立総合磐城共立病院内科 3いわき市立総合磐城共立病院病理科

ページ範囲:P.1087 - P.1089

文献概要

 筋生検により早期に診断できたP-ANCA陽性の結節性動脈周囲炎の症例を報告した.58歳,女性.顔面,前腕の浮腫性紅斑,熱発,下肢の筋痛,脱力,胸部苦悶感のため当科を受診した.大腿四頭筋より筋生検を施行し,組織学的に筋型動脈の炎症を確認した.臨床検査所見でも白血球増加,血小板増加,血沈亢進,CRP陽性,また抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)のうち好中球の核周辺が染まるP-ANCAが陽性であり結節性動脈周囲炎と診断した.プレドニゾロンとサイクロホスファマイドの併用療法で経過は良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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