icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻13号

1995年12月発行

症例報告

慢性C型肝炎を合併したlichen myxedematosusの1例

著者: 小菅綾子1 牧恵美子1 山田朋子1 出光俊郎1 山根康弘1 矢尾板英夫1

所属機関: 1自治医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1098 - P.1100

文献概要

 40歳,男性のlichen myxedematosusを報告した.初診時,項部から上背部にかけて丘疹が集簇し,浸潤を触れる局面,手指・膝・足底には結節が多発していた.組織学的に,真皮上中層の膠原線維間の開大,浮腫が認められた.特殊染色では,アルシアンブルー染色にて膠原線維間に陽性物質がみられ,ヒアルロニダーゼ消化試験にて消化されたことから本物質をヒアルロン酸と同定した.患者は甲状腺機能は正常であり,para—proteinも認められなかったが,慢性C型肝炎を合併していた.C型肝炎ウイルス感染による肝障害に伴う本症の病態に関して若干の文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら