icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻13号

1995年12月発行

症例報告

皮膚平滑筋肉腫の1例

著者: 佐伯順子1 鈴木忍1 加瀬佳代子1 松岡芳隆1 漆畑修1 斉藤隆三1 甘利雅雄2

所属機関: 1東邦大学医学部第二皮膚科学教室 2東邦大学医学部大橋病院電子顕微鏡室

ページ範囲:P.1109 - P.1112

文献概要

 46歳,女性.昭和63年頃背部に結節が出現し,近医で2回の摘出術を受けるも再発を繰り返した.平成4年の3回目の摘出術後,手術創が離開し隆起増大してきたため平成5年9月当科受診.背部中央やや右側に41×25mmの不規則形の紫紅色結節を認めた.病理組織学的に真皮内に大小不同の長楕円形ないし円形の腫瘍細胞が縦横に錯綜し,核分裂像もみられた.結合織染色,免疫組織化学,電顕的検索にて皮膚平滑筋肉腫と診断した.広範囲切除後1年にて再発はない.本邦報告例を集積し,本症の臨床的特徴,起源,治療について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら