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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻13号

1995年12月発行

文献概要

症例報告

Lymphomatoid papulosisの1例

著者: 高淑子1 村松勉1 白井利彦1

所属機関: 1奈良県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1123 - P.1126

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 初診時72歳女性のlymphomatoid papulosisの1例を報告した.68歳の時より全身に自覚症状を欠く小結節が出現し,再発,自然消退を繰り返していた.病理組織学的には,真皮に多核細胞を混じえる異型リンパ球の浸潤を認め,これらの異型リンパ球はCD 30(Ki—1抗原)陽性であった.初発時より15年後に両鼠径部のリンパ節が腫脹し,吸引細胞診にてHodgkin細胞およびReed-Sternberg細胞と思われる大型の異型細胞を認めた.放射線療法にて一時リンパ節の腫脹は消退するも,全身状態が悪化し,死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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