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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

症例報告

ヒトクイバエによる蠅症の1例

著者: 佐藤優子1 飯野真由美1 澤田俊一1 太田有史1 新村眞人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.133 - P.135

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要約 32歳,男にアフリカのザンビアに在住中に生じたヒトクイバエによる蠅症の1例を報告した.患者は,初診の約1週間前より右側背部,左大腿部,左上背部に瘙痒を伴う癤様の皮疹に気づき,右側背部を掻破した際に出てきた体長7mm,13の体節をもつ白色の虫体を持参した.左大腿部を6mmパンチで生検したところ同様の虫体が摘出され,鑑定した結果クロバエ科のヒトクイバエと同定された.ヒトクイバエによる蠅症は,アフリカ大陸では風土病と考えられているが,本邦での報告は自験例が第1例目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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