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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻2号

1995年02月発行

症例報告

IgM—κ型M蛋白血症を伴った持久性隆起性紅斑の1例

著者: 田中淳子1 福田知雄1 石河晃1 仲弥1 西川武二1 山崎雄一郎2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2国立東京第二病院皮膚科

ページ範囲:P.141 - P.144

文献概要

 75歳,男.IgM—κ型M蛋白血症を伴った持久性隆起性紅斑の1例を報告した.初診の四ヵ月前に腰痛,関節痛とともに腎部,下腿,肘に紫斑が出現,のちに軽度隆起する手拳大までの紅褐色斑に変化した.病理組織学的に1eucocytoclas—tic vasculitisを認め,経過中に細胞浸潤の増加および線維化の進行がみられた.間質性肺炎を合併.自験例ではlgM—κ型M蛋白血症があり,かつ真皮血管壁にIgMを認めたことから,本症の発生機序に何らかのIgMを介する免疫学的機序の関与が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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