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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

症例報告

Diabetic angiopathyの関与が疑われたacquired reactive perforating collagenosisの1例

著者: 石黒直子1 吉永洋子1 大江麻里子1 乃木田俊辰1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.145 - P.147

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 72歳,男.17年前に糖尿病を指摘されるも,少量のオイグルコン投与のみで,腎機能障害は認めない.しかし,14年前より糖尿病に伴う前庭神経炎,動眼神経,三叉神経領域のneuropathyを指摘されている.13年前より慢性湿疹として治療中も,時に紅色丘疹や痒疹様結節を生じることがあったが,ステロイド軟膏外用などにより軽快していた.1992年3月初旬より,両下腿に一部は毛孔一致性の径2〜3mmの鮮紅色丘疹と径10mm前後の中央に痂皮を付着した鮮紅色結節が出現した.丘疹,結節の組織像では,いずれも膠原線維のtransepithelial eliminationを認め,穿孔部直下および辺縁部真皮に血管壁の膨化,破壊像および乳頭層の膠原線維の変性像を認めた.以上より,diabetic angiopathyが先行して生じたacquired reactive perforating collagenosisと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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