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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

症例報告

Annular elastolytic giant cell granulomaの1例

著者: 須藤晴美1 岡山英世1 桜井みち代1 戸倉新樹2

所属機関: 1島田市民病院皮膚科 2浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.165 - P.167

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 91歳,男性の上背部,前胸部,項部に発症したannular elastolytic giant cell granulomaの1例を報告した.初診の2ヵ月前より上背部に辺縁が堤防状に隆起する環状紅斑が出現し,他部位にも拡がった.組織学的に多核巨細胞を混じた組織球,小円形細胞が浸潤し,elastica−van Gieson染色では弾性線維またはelastotic fiberの消失と巨細胞内に同線維の貪食像が見られた.免疫組織化学的に浸潤するリンパ球はCD3, HLA-DR陽性の活性化T細胞であり,CD4陽性細胞,CD8陽性細胞が相半ばし,CD45 RA陽性細胞,CD45 RO陽性細胞もほぼ同数認められた点が特徴的であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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