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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

症例報告

肉芽腫様外観を呈した石灰化上皮腫の1例

著者: 安部正敏1 永井弥生1 田村敦志1 宮地良樹1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.182 - P.184

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 11歳女性の右頬部に生じた石灰化上皮腫の1例を報告した.臨床像は14×13mmの表面褐色調で,血痂を付着したドーム状に隆起する結節であり,その下方には骨様硬の可動性良好な結節を触れた.組織学的に表皮穿孔をきたした石灰化上皮腫と診断,さらに穿孔部の組織学的所見から経表皮排除機構が働いたものと思われた.表皮穿孔を認めたとする同様の報告例は自験例を含め8例あり,若干の文献的考察を含めこれらを検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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