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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻2号

1995年02月発行

連載

Practical English for Busy Physicians・14

所属機関: 1California大学

ページ範囲:P.188 - P.188

文献概要

主語を明確に.灯台もと暗し.新語について
 私は次のようなリポートを読みました.“Materials”において“Samples were obtained from…patients in Country A and Country B.”そして“Methods”では次の単語で始まっていました.“They were ultracentrifuged…”
 私は,それがサンプルであり患者ではないと判るまでしばらくの間頭の中で遠心分離器にかけられたA国とB国の患者を想像してしまいました.これは随分残酷なことですよね.それぞれの関連のある文節でも必ず“they,it,he”等と明確にさせなければなりません.たとえそれが上記のように前後した文であってもですよ.それから結果報告の所では“And it has not been reported that…”で始まっていました.そう,私の記事を読んでいる忠実な読者の方はお判りと思いますが,決して“And”で文章を始めないし,決して“This is the first case”とか“It has not been reported”としないで下さい.誰かが100年前の論文やほとんどの人が知らないような大変珍しいジャーナルの中から前例を持ち出すかもしれません.常に“As far as we know, there has never…”というふうに婉曲にしたら良いでしょう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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