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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻2号

1995年02月発行

治療

手掌多汗症に対する内視鏡的胸部交感神経節焼灼術—局所発汗量連続記録装置による評価

著者: 手取屋岳夫1 明元克司1 今井哲也1 上山武史1

所属機関: 1国立金沢病院心臓血管外科

ページ範囲:P.193 - P.195

文献概要

 手掌多汗症10例に内視鏡的胸部交感神経節焼灼術を施行し,その効果を局所発汗量連続記録装置(Kenz Perspiro OSS−100)を用いて評価した.全身麻酔下半座位で肺尖部気胸を作成し,レゼクトスコープの凝固用電流にて第2〜4胸部交感神経節を焼灼した.患者を安静座位とし,第1指掌側にプローブを固定した.肉体的刺激として深呼吸運動を,精神的刺激として数字逆唱および連続引き算を行い局所発汗量を記録した。術前は肉体的および精神的刺激に対して,ともに発汗増加量は多く抑制が速い発汗量増加パターンを示した.術後は肉体的および精神的刺激に全く反応しなかった.内視鏡的胸部交感神経節焼灼術は機能的に交感神経機能を遮断し,手掌多汗症に対して有効な治療と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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