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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

原著

全身性エリテマトーデス患者手指のatrophie blanche様変化の臨床および組織学的検討

著者: 石川治1 田村多絵子1 宮地良樹1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.209 - P.212

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 Atrophie blanche様変化は全身性エリテマトーデス(SLE)患者の主に手指背に孤立性あるいは瀰漫性紅斑上に粟粒大前後の白色調萎縮性変化として見られ,SLE患者59例中5例とオーバーラップ症候群(SLE/全身性強皮症)5例中1例に認められたが,その他の膠原病疾患では見られなかった.SLE患者のうちatrophie blanche様変化を有する群と有さない群の間に臨床症状の差異はなかったが,前者で抗RNP抗体と抗Sm抗体の陽性率が有意に高かった.一方,組織学的には液状変性および血管炎を欠き,真皮中層から下層に血管壁の肥厚と内腔の狭小化があり,何らかの亜急性の血管障害(vasculopathy)が関与しているものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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