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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

症例報告

運動誘発性アナフィラキシーの1例

著者: 小松弘美1 吉村達雄1 加藤泰三1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.224 - P.226

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 幼少時期よりアトピー性皮膚炎がある19歳の女性に約1年前,ランニング中に顔面浮腫を伴う蕁麻疹,喘鳴と軽度の呼吸困難が生じ,以後,運動時に同様の発作が頻回に起こるようになった.3ヵ月前からは数分間歩いただけでも蕁麻疹は出現する.絶食条件下において踏台昇降による運動負荷試験を行ったところ,症状が誘発されたため食事非依存性運動誘発性蕁麻疹と診断した.誘発後,血清ヒスタミン値は上昇したが,補体系のB因子に変動は認められなかった,以上より自験例はStephanssonの分類によるvariant formに合致するものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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