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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

症例報告

手掌の巨大な結節型悪性黒色腫の1例

著者: 村山直子1 牧野寒河江1 北原比呂人1 日野治子1 大原國章2 安藤豊輔

所属機関: 1関東中央病院皮膚科 2虎の門病院皮膚科

ページ範囲:P.273 - P.275

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 65歳,男性の右手掌に生じた結節型悪性黒色腫の1例を報告した.右第5指根部手掌側に33×36×23mmの易出血性,広基有茎性の腫瘤が単発.右第4,5指をMP関節より切断し,あわせてリンパ節郭清を行った.遠隔転移はなく,TNM分類でpT 3 N 1 M 0のStage IIIと診断した.手掌に生じた悪性黒色腫は国内・外の統計では悪性黒色腫全体の約1%前後と極めて少なく,かつ結節型悪性黒色腫は手掌にはごく稀で,本邦過去10年間に1例の報告もない.また,本例のごとき巨大な結節型悪性黒色腫をみる機会はきわめて稀であると考え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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