icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

治療

低反応レベルレーザーを用いた帯状疱疹後神経痛の治療

著者: 山田裕道1 小川秀興2

所属機関: 1国際親善総合病院皮膚科 2順天堂大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.283 - P.285

文献購入ページに移動
 帯状疱疹後神経痛(PHN)の10例に対し,低反応レベルレーザー照射治療を行った.疼痛部位に1〜15分,1ヵ月〜6ヵ月間に4〜40回の照射を行った.なお三叉神経領域のPHNについては星状神経節領域にも照射を行った.その結果,神経痛消失4例,著明改善4例,改善1例,やや改善1例,不変0例であった.またレーザー照射によると思われる副作用は認められなかった.低反応レベルレーザーはPHNの痛みの悪循環を遮断して除痛効果を発揮するものと推測される.低反応レベルレーザー治療は簡便でかつ安全,患者に対しては無侵襲という大きな利点を有しており,今後PHN治療の一つとして期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?