icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

症例報告

帯状の配列を示したreticulohistiocytosis

著者: 浜崎洋一郎1 植木宏明1

所属機関: 1川崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.349 - P.351

文献購入ページに移動
 17歳,女性.12歳時より左背部の皮疹に気がついた.左下背部の肋骨に沿うような,わずかに隆起した母指爪甲大までの常色から淡紅色,圧痛を伴う浸潤性局面が帯状に配列し多数認められる.一部に漿液性丘疹を伴う.発熱,関節痛などの全身症状はない.皮膚病理組織所見では,真皮全層に好酸性でスリガラス様の細胞質を持つ多核巨細胞が比較的密にびまん性に見られた.組織所見より,reticulohistiocytosisと診断した.本症例のごとく,限局性に帯状の配列を示した皮疹は稀であり,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?