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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

症例報告

多発性血管脂肪腫を合併した限局性多発性神経線維腫の1例

著者: 伯野めぐみ1 川島淳子1 木花光1

所属機関: 1日本鋼管病院皮膚科

ページ範囲:P.365 - P.367

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 64歳,男の右上腕に生じた限局性多発性神経線維腫の1例を報告した.9年前より右上腕屈側に径2〜12mmの半球状隆起性結節が7個出現し,5年前より両前腕屈側,左胸部に径10mmまでの皮下結節が5個出現した.病理組織学的に前者は神経線維腫,後者は血管脂肪腫であった.限局性多発性神経線維腫の本邦報告例において他の良性腫瘍との合併例はなく,自験例においても両腫瘍の発生部位が異なるため偶然の合併と考えた.また,脊椎X線にて軽度の胸椎,腰椎側弯を認めたが特発性側弯症の偶発的な合併と考えられ,他にもRecklinghausen病を思わせる症候を認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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