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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

症例報告

Granulomatous mycosis fungoidesの1例

著者: 松江啓子1 小林仁1 伊東英里1 松江弘之1 大河原章1 渡辺信2 松尾忍2 森尚隆3

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科学教室 2旭川医科大学皮膚科学教室 3森皮膚科クリニック

ページ範囲:P.369 - P.371

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 菌状息肉症の稀な一型であるgranulo—matous mycosis fungoidesの1例を経験した.症例は21歳,女性.9歳頃からほぼ全身に手掌大までの淡紅色皮疹が出現した.皮疹の一部には小指頭大の潰瘍や結節の形成を繰り返していた.当科初診時,ほぼ全身に表面が多形皮膚萎縮を呈する浸潤を触れる紅色斑を認めた.前胸部,背部の皮疹は表面はちりめんじわ状萎縮を呈し,皮疹全体としてやや下垂し皮膚の弛緩が認められた.組織所見では異型リンパ球の表皮向性,Pautrierの微小膿瘍などの所見に加え,真皮中下層にはリンパ球,類上皮細胞,多核巨細胞からなる小型の肉芽腫が多数認められた.免疫組織染色では,表皮,真皮への浸潤細胞はほとんどがCD4陽性であった.臨床・組織所見よりgranulomatous slack skinの特徴をあわせもっgranulomatous mycosis fungoidesと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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