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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

症例報告

悪性青色母斑の1例

著者: 福田吉治12 大竹直人1

所属機関: 1山梨医科大学皮膚科学教室 2熊本大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.372 - P.374

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 症例は14歳の女児.2歳時に足底の黒色斑の切除を受け,細胞増殖性青色母斑(cellular blue nevus)の診断であった.今回,同部位の軽度の腫脹と圧痛を主訴に来院した.手術所見では,皮下に黒色の腫瘍を認めた.組織所見では,淡明な腫瘍細胞の増殖が認められ,明細胞肉腫(clear cell sarcoma)が強く疑われた.しかし,2歳時の組織所見で切除断端まで腫瘍細胞がみられたため,細胞増殖性青色母斑が悪性青色母斑(malignant blue nevus)として再発したものと考えた.悪性青色母斑はまれな皮膚悪性腫瘍であり,特に本例は明細胞肉腫や悪性黒色腫との関連で非常に興味深い症例と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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